創業25周年を迎えたハム工房HISAMATSU
茨城県つくば市にあるハム工房HISAMATSUは、創業25周年を迎え、工房のリニューアル改装を実施しました。この改装では「地域とのつながりを深める」ことをテーマに掲げ、これまで製造現場のみだった工房に「新たな空間とサービスを提供」できるよう整え、工房に直接足を運んでいただける機会を設けることにいたしました。この記事では、改装のプロセスを月別に振り返りながら、私たちの新たな一歩をご紹介します。
改装の歩み
2023年9月:始まりは自分たちの手で
リニューアルに向けて、まずは工房周りの伸び切った木や草を伐採する作業からスタートしました。夫婦二人での力作業でしたが、「新しい工房のために」という想いが背中を押してくれました。
2023年10月:構想を練り、計画を形に
改装の構想を立て始め、保健所への申請や地元つくば市との調整を進めました。同時に、イートインメニューの試作や、切り売り販売用のハムやサラミの商品開発も行いました。改装案については小林建設工業株式会社と相談を進めてきました。手づくりの柔らかな温もりと、職人や製造現場との空間を共有できるようなイメージを伝え、プロの視点を交えて構想を固めていきました。
2024年3月~4月:手作業でレンガ積み
ベルギー産のレンガを取り寄せ、夫婦二人で朝晩1つ1つレンガを積み上げ、製造する日々を繰り返しながら工房まわりの壁を仕上げました。工房の周りは畑しかないので、皆様を迎え入れるには少し寂しいかなと思い、入りやすいような外観を作りたくて始めました。レンガ積みは肉体的にとても大変でしたが、「自分たちの手で作る」という特別な達成感がありました。
2024年9月:いよいよ工事が本格化
台風の時期が過ぎ去り、残暑が落ちついた頃に、外観や内部の改装工事が始まりました。事務所の壁や窓をどんどん壊して、いよいよ工房の姿が変わり始めました。工房が変化するワクワク感と25年間過ごしてきた場所がなくなる寂しさが入り混じって、新しい一歩を踏み出しました。
2024年10月:大工さんと話し合いながら進めていく
この頃には、キッチンパネルの設置や外観周りの最終調整に入りました。内装のほうは細かなデザイン調整や装飾が進められました。月曜から土曜までずっと大工さんが頑張ってくださる姿を横目に、私たちもハムソーセージの製造に精進しました。また、つくば市役所の方々が工房へお越しくださり『地産地消』の認定証を届けにきてくださいました。外に立てかけるのぼり旗やパンフレット等もいただき、応援のお言葉をいただきました。リニューアルオープンに向けて、不安な気持ちが芽生えてきた頃だったので、大きな励みになりました。
2024年11月:外装と内装の仕上げ
この頃から外装・内装の最終仕上げとして、床や壁紙のクロス、屋根や瓦、外壁の塗装に着手しました。また、店内の電気工事やエアコン整備などのインフラも整え、工房全体が完成に近づきました。
2024年12月:最終仕上げと新たなスタート
玄関周りの装飾やテントオーニングの設置など、最終的な仕上げを進め、ついに工房のリニューアル工事が完成しました。長いようであっという間な数ヶ月でした。ありがたいことにリニューアルオープン前にも関わらず、応援のお言葉やお電話をたくさんいただきました。つくばに暮らそうやNewsつくばからの取材等もありました。無事に改装を終え、多くの皆様をお迎えできる準備が整ったことに大変嬉しく思います。
Special Thanks
改装を支えてくださった地元の小林建設工業株式会社と大工職人の皆さまに深く感謝申し上げます。特に根本さんには改装現場を中心に今回のプロジェクトを先導していただきました。熟練の職人技で、工房に温もりを与えてくださりありがとうございました。また、日頃よりハム工房HISAMATSUをご愛顧いただいている地域の皆さま、オンラインストアのお客様へも心から感謝しています。
リニューアル期間中に取材いただいたメディア
- つくばに暮らそう!「12/16リニューアルオープン■創業25周年のハム工房 HISAMATSUで工房での直売や限定イートインが始まります!」
- News つくば「ハム工房に直売所オープン つくば市唯一の養豚農家が経営」
これからのハム工房HISAMATSU
リニューアルオープンを機に、新たな魅力を皆さまにお届けできる場が整いました。これからも職人の想いが詰まった手造り商品をお届けし、地域とつながり続けるハム工房を目指してまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!