家庭でお肉をより美味しく食べるポイントの一つが「保存方法」です!
じつは、お肉の種類や加工の仕方によって、おいしさを保存できる期間が変わるんです。
今回は、お肉の正しい保存方法についてご紹介します。
購入後のお肉を衛生的に保つためにも、ぜひ知っておきたい内容となっております。
どうせならより美味しく食べたい!と思っている皆さまへ。
それでは、どうぞ!
お肉の3つの特徴|この原理だけ覚えよう!
1. お肉は主に空気中の酸素に触れることで変質する
細かく加工されるほどに空気に触れる面積がふえ、保存期間が短かくなる。
さらに常温では空気中の酸素により細菌やカビ類が活発になって変質する。
【取るべき対策】
- ラップで包んで空気に触れさせないこと、そして0~2℃の低温保存が重要
- できれば購入後すぐトレーから出し、冷蔵・冷凍しよう
2. お肉は水分が多いほど保存期間が短い
水分の少ない牛肉の保存期間が最も長く、豚肉、鶏肉の順に短くなる
3. 「牛肉は外から、豚肉は中から傷む」と言われている
豚肉は外見では傷み具合を判別しにくい。
保存期間はあくまで目安。においや表面状態を確認することが大切。
腐敗臭がする、表面に粘りがあり青っぽく光る = 食べられない。と覚えよう!
鶏肉は最も傷みやすいため、購入後1~2日で使い切りたい。
暗い黄色になっていたら傷んでいる証拠。
逆に、牛肉や豚肉は黒ずんでいる場合があるが、そもそも切り立ての肉は「鮮紅色」ではなく、やや黒ずんでいるため問題ない。

おいしさを保つ「冷蔵・冷凍保存」のコツ!
冷蔵・冷凍に関わらず共通してやっておいた方がよいこと
余分な水分を拭き取る
キッチンペーパーで表面の水分を軽く押さえるよう拭き取る。
【効果】嫌な臭いを防ぎ、冷凍する際に表面に霜がつきにくくなる
ラップ&密閉する
ぴったりラップで包む。2~3重すると尚よし。さらにジッパー付き保存袋に入れるとベター。
【効果】空気が入らないようにすることで、変質の原因を防げる
さらにアルミホイルで包む。
【効果】光による変質を防げる
下味をつけてから
冷蔵・冷凍前に醤油やみりん・酒などで下味をつける。
【効果】雑菌が繁殖しにくくなる。さらに調理もらくになる
冷蔵するときのコツ
温度が低い場所へ
肉の保存には、凍る前後の温度に設定されたチルドルームなどの保存が最適。ない場合は冷気が溜まる下段に保存する。
冷凍するときのコツ
使う分量を小分けに
1回の調理で使い切れる量に分けて冷凍する。
肉は冷凍と解凍を繰り返すと食中毒が発生する菌が増える、さらに風味も落ちる。
ブロック肉は切り分ける
ブロック肉は使いやすい大きさに切り分ける。
大きな肉は内部まで冷凍されるのに時間がかかってしまい、変色が進行する。
1ヶ月を目安に使い切る
冷凍した肉の保存期間は1ヶ月。1ヶ月以内に使い切ろう!
解凍するときのコツ
冷蔵庫でゆっくりと
冷蔵庫に数時間置いて、半解凍のまま調理するのがポイント!
肉汁が流れ出て風味が落ちるのを防げる。
補足
消費期限
- 期限を過ぎたら食べない方がよい!
賞味期限
- おいしく食べることができる期限。
- 期限を過ぎたらすぐに食べれなってしまうということではない。
原則、生鮮食品には「消費期限」劣化速度が緩やかなハム・ソーセージには「賞味期限」の表示がされています。
一度開封した食品は、表示されている期限にかかわらず、早めに食べることが望ましいと考えられます。
※ 細かく加工されるほどに空気に触れる面積がふえ、保存期間が短かくなる
最後に
ぜひ、お肉の特徴を理解して、家庭でお肉をより美味しく食べるポイントをおさえていただければと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。