雪の降る試験当日、お肉検定1級に合格した朝
工房でハムやソーセージを作りながら、直売所の店頭にも立っているスタッフの久松貴子(以下、貴子さん)が、このたび「お肉検定1級」に合格しました。
お肉検定とは、お肉の品質や部位の特性、美味しく安全にお届けするための知識など、お肉について一歩深く学ぶための資格です。
一度は涙をのんだ、最初の不合格
実は貴子さんにとって、お肉検定1級への挑戦は今回が初めてではありません。
一度目の挑戦では、思うような結果が出ませんでした。
「悔しかったですけど、もう一度やってみようと思ったんです」
そう話す貴子さんの表情には、迷いがありませんでした。
工房の仕事は、毎日体を動かしながら手を止めない忙しさがあります。
それでも彼女は、もう一度机に向かうことを選びました。
早朝のカフェと直売所の休憩時間に――諦めなかった勉強の日々
再挑戦を決めてからの貴子さんの生活は、勉強の時間を探すことの連続でした。
仕事前の早朝、近所の喫茶店に立ち寄ってテキストを開く。
休日には、じっくり時間をかけてページをめくる。
土曜日、直売所の昼休憩の合間にも、少しずつ知識を積み重ねていきました。
まとまった時間がとれるわけではありません。それでも、隙間の時間を積み重ねることが、貴子さんの勉強のスタイルでした。
雪の降る試験当日、そして合格

試験当日の朝は、雪が降り積もっていました。
いつもと違う静けさの中、会場へ向かった貴子さん。
無事に合格の知らせを受け取り、ほっとひと安心したそうです。
「この歳になっても、学べる環境と身体があることに、感謝の気持ちでいっぱいです」
貴子さんのこの言葉には、資格に合格した喜びだけでなく、挑戦できること自体への感謝がにじんでいました。
50代になっても学べる環境と身体への感謝

工房での仕事は、20年以上続けてきました。それでも今回の勉強を通して、貴子さんは『知らなかったお肉の知識や視点に、あらためて気づいた』といいます。
長年の経験があっても、まだ学べることがある。
年齢に関係なく、挑戦する意欲を持ち続けられる。
それは、貴子さん自身にとっても、そばで見ていた私たちにとっても、大きな気づきになりました。
結び
直売所では、「このお肉はどんな料理に合いますか?」「今日はこんなふうに食べようと思っていて」といった会話の時間を、とても大切にしています。
貴子さんがお肉検定1級で学んだ知識も、これからそんな会話の中で、少しずつお伝えできたらと思います。直売所にお越しの際は、お肉のこと、どうぞ気軽に聞いてみてくださいね。
みなさまとお話しできるのを、楽しみにしています。

筆者について
久松勇斗
ECエンジニアから、ハム職人へ。
2021年に新卒でアクセンチュアに入社し、大手企業のECサイトをつくるエンジニアとして経験を積んできました。現在はその経験を活かし、家業であるハム工房 HISAMATSUのオンラインストアを運営しています。
IT業界から食肉製造業へ。将来はハム職人として家業を継ぐことが目標です。今はECを通じて、手づくりハム・ソーセージの魅力を全国へ届けています。
一番好きな商品はアイスバイン。