バレンタインの日、常連さんが教えてくれたこと
直売所に来てくださると、ふっと店内が明るくなるお客様がいます。去年の夏ごろから、何度も足を運んでくださっている男性のお客様です。おしゃれな髪型が印象的で、いつもご友人を2人ほど連れていらっしゃいます。美味しいものの話や、思わず笑ってしまうような話をたくさん聞かせてくださる、とても賑やかで素敵な方でした。
いつも賑やかに来てくださるお客様
その方が店内に入っていらっしゃると、いつも空気がぱっと華やぎます。ハムやソーセージを選びながら、旅先で食べた美味しいものの思い出を語ってくださったり、ご友人とのやり取りで私たちまで笑ってしまう場面もありました。お名前も肩書きも知らないまま、私たちはただ「よく来てくださる、明るいお客様」として、その時間を楽しみにしていました。
バレンタインの日に知った、思いがけない肩書き
そんな方が、2月14日のバレンタインの日にご来店くださいました。いつものように軽やかな会話を交わしていたところ、実は『住まい工房ナルシマ』さんの会長さんだとお話しくださったのです。驚いている私たちに、地域情報誌『FINE PLACE』でハム工房 HISAMATSUを誌面に載せたいと、その場でお声がけくださいました。何度も足を運んでくださっていたあの明るいお客様が、そんな形で私たちの背中を押してくださるとは思いもよりませんでした。
『FINE PLACE』に掲載していただいて

そのお声がけから実現した記事が、このたび3月号に掲載されました。私たちが日々大切にしていることや、お店の空気感まで、とても丁寧に、そして素敵な言葉で綴ってくださっていました。読ませていただいたとき、「こんなふうに感じ取ってくださっていたんだ」と、じんわりと嬉しい気持ちが込み上げてきました。
『FINE PLACE』は、住まい工房ナルシマさんが1996年に創刊された自社発行のニュースレターです。「地元の街で一所懸命」という思いのもと、地域のイベント情報や近況、街の話題などを長く発信してこられました。毎月の発行を27年間重ねられ、累計300号を超えているとうかがい、その一冊に私たちの工房のことを載せていただけたのだと思うと、あらためて身の引き締まる思いがします。バックナンバーは住まい工房ナルシマさんのサイトからご覧いただけます。
手づくりの味わいが繋いでくれたご縁

私たちが本当に嬉しいのは、メディアに掲載されたことそのものではありません。何度も直売所に足を運び、手づくりのハムやソーセージを楽しみにしてくださる方がいて、その方が私たちの日々の姿勢を丁寧にすくい上げてくださったこと。それこそが、工房を続けてきてよかったと思える瞬間です。これからも、目の前のお客様に美味しいものをお届けすることを、変わらず大切にしていきたいと思います。
筆者について
久松勇斗
ECエンジニアから、ハム職人へ。
2021年に新卒でアクセンチュアに入社し、大手企業のECサイトをつくるエンジニアとして経験を積んできました。現在はその経験を活かし、家業であるハム工房 HISAMATSUのオンラインストアを運営しています。
IT業界から食肉製造業へ。将来はハム職人として家業を継ぐことが目標です。今はECを通じて、手づくりハム・ソーセージの魅力を全国へ届けています。
一番好きな商品はアイスバイン。