柿をもぐとお客さまが来る?工房に伝わる柿のジンクス
工房の柿の木にまつわる、ちょっと不思議なジンクス
ハム工房 HISAMATSUの敷地には、いくつかの柿の木があります。この木には、私たちのあいだで語られているジンクスがあります。
直売所で「お客さま、今日は来ないね」という空気になったときのことです。そんなときに柿をもぎに行くと、なぜかお客さまが来てくださるのです。
もちろん、偶然だと分かっています。それでも一度ならず続いたので、工房ではすっかり話の種になりました。今日は、この柿の木のお話を日記に残しておきます。
車が1台入るだけで大喜びした、直売所のはじまり

直売所を始めたばかりの頃、私たちの工房はまだほとんど知られていませんでした。
車が1台入ってくるだけで、「こんなところまで来てくれた!」とみんなで大喜びしました。お客さまの姿が見えるたびに、工房全体が明るくなったのを覚えています。
柿をもいでいたら、遠くから車が見えた日

そんなある日、なかなかお客さまが来ない時間がありました。私たちは、柿の木の前で実をもいでいました。
すると、遠くから車が近づいてきます。
「……お客さまだ!!」
慌てて柿を抱え、直売所までダッシュしました。
ところが、別の日にも同じことが起きました。柿をもいでいると、また車がやってきたのです。
それ以来、「今日は来ないね〜」「じゃあ、柿でももぐ?」が、工房の合言葉になりました。笑い話のようなやりとりですが、お客さまが来ない時間に柿の木へ向かう足取りは、少し軽くなりました。
柿の木を植えた茂夫さんと、HISAMATSUのものづくり

この柿の木を植えたのは、創業者・茂樹さんのお祖父さんにあたる茂夫さんです。
茂夫さんは1949年に、数頭の豚を飼うところから、今のHISAMATSUにつながるものづくりを始めた人。その想いを受け継いだ茂樹さんが、2000年に食肉加工を始めています。そこから、現在のハム・ソーセージづくりへとつながってきました。
そう思うと、敷地の柿の木も、私たちにとって大切な存在です。ジンクスは偶然かもしれません。それでも、この木は工房の歴史を、いちばん近くで見てきました。
今年も柿の木の下で、お待ちしています

今年もお客さまが来ないときは、ちょっと柿をもいでみようと思います。
直売所にお越しの際は、工房まわりの風景や、敷地の柿の木にも目を向けてみてください。私たちのジンクスを支える柿の木が、静かに立っています。
よろしければ、直売所のご案内もご覧ください。
▶︎ つくば直売所のイートインで楽しむ本格ハム&ソーセージについて
筆者について
久松勇斗
ECエンジニアから、ハム職人へ。
2021年に新卒でアクセンチュアに入社し、大手企業のECサイトをつくるエンジニアとして経験を積んできました。現在はその経験を活かし、家業であるハム工房 HISAMATSUのオンラインストアを運営しています。
IT業界から食肉製造業へ。将来はハム職人として家業を継ぐことが目標です。今はECを通じて、手づくりハム・ソーセージの魅力を全国へ届けています。
一番好きな商品はアイスバイン。